コーポレートガバナンス
Winking Studiosは、強固で堅実な市場プレゼンスがダイナミックなゲーム業界におけるリーダーシップの確立と維持において重要であると確信しています。この市場プレゼンスにより、グループは運営するコミュニティの経済発展に大きな貢献をすることができます。Winking Studiosは、その貢献度を報酬ポリシーや地域雇用慣行を通じて測定しています。グループは、シンガポール、台湾、上海、南京で公平で平等な初任給を提供することで、全ての性別に対する賃金平等を促進しています。シンガポール以外の台湾、上海、南京のオフィスでは、最低賃金制度を採用しています。
Winking Studiosは、自社の従業員以外の労働者に対しても、法的および規制要件の遵守を確認し、最低賃金以上の支払いを保証しています。その上で、地元雇用を支援し、地元の失業率の低下や貧困の緩和、国内総生産（GDP）成長への貢献を通じて社会的責任を示しています。グループは、通勤や交通に伴う環境負荷を最小限に抑え、持続可能な開発を推進することで、環境保護にも重点を置いています。
これにより、Winking StudiosはESGパフォーマンスの向上、コミュニティとの関係強化、そして全てのステークホルダーに対するポジティブな社会経済的成果の推進に向けて、強固な基盤を築いています。
倫理的行動と揺るぎない誠実さは、Winking Studiosの運営理念の核心にあります。グループ全体の運営において、最高のビジネス行動、倫理、道徳基準を維持する重要性を全社員に強調しています。Winking Studiosは、私たちが運営するすべての管轄区域において、腐敗に関する法律と規制を遵守することにも強くコミットしています。堅固な基盤を築き、認識を高めるために、当社のガバナンス機関のすべてのメンバー（シンガポール：6名、台湾：1名）には、反腐敗ポリシーと関連するトレーニングが提供されています。
Winking Studiosは、ビジネスパートナーやクライアントとの間で倫理基準と反腐敗コードの整合性を保つことを信じています。FY2023においては、南京の188のビジネスパートナーのうち55社に対して、当社の反腐敗ポリシーと手順を通知しました。
また、FY2023において、シンガポール、台湾、上海、南京において、当社またはその社員に関わる公開された腐敗事件や確認された腐敗の事例は一切ありません。これには、腐敗関連の違反による社員の解雇、懲戒処分、契約の解除などの事例も含まれていません。さらに、法律や規制の重大な違反による罰金や非金銭的制裁も一切発生していません。
取締役会は定期的にビジネスおよび運営活動を見直し、重要なビジネスリスクを特定し、会社のリスク耐性レベルやリスクポリシーを決定するとともに、リスク管理および内部統制システムの設計、実施、監視に関して経営陣を監督しています。経営陣はリスク管理および内部統制システムを見直し、重要な事項を監査委員会および取締役会に随時報告しています。取締役会は、会社がグループの資産を保護するために適切なリスク管理および内部統制システムを維持する責任があることを認識しています。また、十分な会計記録の維持と、グループ内での効果的なコントロール環境の開発および維持が不可欠です。
取締役会は、すべての内部統制システムには固有の限界があり、重大なエラー、意思決定における不適切な判断、人為的エラー、損失、不正行為、またはその他の不規則性に対して絶対的な保証を提供する内部統制システムは存在しないことを認識しています。それにもかかわらず、取締役会はグループのあらゆる側面における重要なリスク領域を特定し、内部統制を改善してこれらのリスクを軽減し、グループの全体的なビジネス目標を達成し、長期的な株主価値を向上させるよう努めています。取締役会は、監査委員会の同意を得て、FY2023のグループの内部統制（財務、運営、コンプライアンス、情報技術リスクを含む）およびリスク管理システムが適切かつ効果的であると考えています。ウィンキングはSGX-ST上場前に内部監査機能を設立しました。グループは、グループの運営の規模と複雑さを考慮して、定期的にまたは不定期に内部統制の適切性と効果をレビューし、監査委員会および取締役会に報告しています。
上場準備のために、会社はベイカー・ティリー・コンサルタンシー（シンガポール）Pte. Ltd. を内部監査人として起用し、内部統制に関する議論を行いました。上場後、会社はグループの運営の規模と複雑さを考慮して、内部統制の適切性と効果を定期的に評価する適切な内部監査人の調達プロセスにありました。監査委員会と取締役会は、上場準備のために内部監査人からの勧告に対する経営陣の対応の効果もレビューしています。監査委員会は取締役会の参加を得て、グループの財務、運営、コンプライアンス、情報技術リスクおよびリスク管理システムの内部統制の適切性と効果をレビューしました。取締役会は、グループの財務面、コンプライアンスリスク、およびその他の運営分野にわたる重要なリスクを特定、評価、管理するための継続的なプロセスがあることを保証します。
取締役会は、グループによって確立されたリスク管理および内部統制システムが合理的な、しかし絶対的ではない保証を提供し、グループがビジネス目標を達成するために合理的に予見可能なイベントによって悪影響を受けることがないように努めていると認識しています。取締役会および監査委員会は、グループのリスク管理および内部統制システムのレビューが監査委員会の下で扱われるべきだと考えています。
利害関係者の権利と利益を守り、コミュニケーションを促進し、最も重要なのは企業統治を維持するために、ウィンキングスタジオは匿名での通報機能を備えた内部通報制度を制定しました。この制度は、企業統治違反、不正行為、腐敗、または犯罪的な事案を扱うだけでなく、企業統治の強化に向けた提案も受け付けます。これにより、透明性、説明責任、倫理的な行動を促進し、不正行為や不祥事に関連するリスクを軽減します。
情報の神聖さを守り、すべての利害関係者のプライバシー権を保護することは、ウィンキングスタジオにとって最も重要な命題です。ウィンキングスタジオは、従業員、ビジネスパートナー、クライアント、ベンダーの機密情報に加え、グループの競争優位性を支える企業秘密の保護に最も重点を置いています。
ウィンキングスタジオは、BSI British Standards InstitutionからISO 27001認証を取得しています。情報セキュリティとデータアクセスおよびプライバシーの維持、強化、保護を目的に、すべての会社デバイスにウイルス対策ソフトウェアとファイアウォールをインストールし、自動更新を行っています。定期的に脆弱性テストを実施し、グループがシステム、ネットワーク、アプリケーション、インフラストラクチャ内の弱点やセキュリティの欠陥を積極的に特定し、全体的なサイバーセキュリティの姿勢を評価し、潜在的なリスクを軽減し、サイバー脅威や攻撃に対する情報技術防御を強化しています。
また、インシデント報告のプロトコルも社内に設けており、サイバー関連のインシデントが発生した場合に必要な手順を従業員に周知し、データ漏洩の管理を行っています。従業員にはサイバーセキュリティトレーニングも実施し、サイバー脅威、データ侵害、データ保護およびプライバシーの重要性についての認識と知識を深めています。
FY2023において、シンガポール、台湾、上海、南京でのデータプライバシーに関する法律および規制の違反による重大なケースはなく、罰金や非金銭的制裁も発生していません。
情報セキュリティとデータプライバシーを堅実に守り、ESGの理念を取り入れることで、ウィンキングスタジオは利害関係者の信頼を育み、組織のレジリエンスを強化し、サイバー脅威やデータ侵害に関連するリスクおよびESGの影響を軽減することを目指しています。
